次のゴム材料特性は、単純な参考用であり、使用温度およびその特性は、材料の設計と配合条件によって異なる場合があります。

NR

Natural rubber

NRは天然植物から得られるゴム材料を指します。 主にゴムの木からラテックスと呼ばれるゴム分を含有した乳液を採取して乾燥させると、生ゴムになります。ラテックスは、樹皮に切開を作り、タップ（tapping）と呼ばれるプロセスを介して収穫します。

NRは、多くの応用分野と製品で単独で、または他の材料と一緒に広く使用されており、伸び率と弾性が良く防水性に優れています。しかし、NRゴムは加硫に脆弱でオゾン亀裂に敏感です。

また、常温では大きな弾性を持つが、10℃以下では徐々に結晶化を起こして固まっています。


* 最大使用温度60°C
* 最低使用温度-40°C
* GOOD：引裂強度、耐屈曲亀裂性、弾性
* BAD：耐オゾン性、耐候性、耐熱性、耐油性、耐薬品性

EPDM

Ethylene propylene diene methylene rubber

EPDMは、様々な用途に使用できる合成ゴムの一種です。これはM-Classゴムであり、M-Classの「M」は、ASTM規格D-1418の評価を示します。

EPDMは、天然ゴム、SBR、またはCRのような不飽和ゴムに比べて熱、光、およびオゾンに対する耐性がはるかに優れています。 EPDMは150°Cまでの高温に耐えるように設計されることがあり、数十年の間に、外部からの劣化なしで使用することができます。 また、低温特性に優れ、かつ評価と配合に基づいて-40°Cまでの低温でも弾性を維持することができます。 EPDMは熱、オゾン、蒸気および天候に優れた耐性を示し、電気絶縁体です。

他の合成ゴムに比べて比重が小さく、充填剤、油などの高充填が可能で、経済性が非常に優れた合成ゴムである。


*最大使用温度140°C
*最低使用温度-40°C
* GOOD：耐オゾン性、耐酸性、耐アルカリ性、耐候性
* BAD：耐油性、耐薬品性

SBR

Styrene butadiene rubber

SBRはスチレンとブタジエンから抽出した合成ゴム系を指します。 NRのよう物理的化学的特性を持っているが、耐摩耗性と耐老化性がもっと優れています。

また、弾性と動的性質が良く、発熱が少なくなります。
車のタイヤの約50％は、様々なタイプのSBRで作られました。
SBRはコート紙、セメント防水剤、靴、スピーカー用の減衰ゴムなどに使われています


*最大使用温度90°C
*最低使用温度-35°C
* GOOD：耐老化性、耐摩耗性、弾力性
* BAD：耐オゾン性、耐候性、耐油性、耐薬品性

NBR

Nitrile butadiene rubber

Buna-Nとアクリロニトリルブタジエンゴムとも呼ば名称れるNBRゴムは、アクリロニトリル（ACN）とブタジエンの合成ゴムです。

耐油性の代表的なゴムとして、耐摩耗性などが同時に良好な方です。
自動車および航空産業で燃料油ホース、シール、グロメットなど耐油性が必要な部品の製作に使用されており、
使い捨て手袋、自動車の駆動ベルト、Oリング、ガスケット、オイルシール、合成皮革、ケーブル被覆など産業全般に様々に使用されています。


*最大使用温度120°C
*最低使用温度-25°C
* GOOD：耐油性、耐摩耗性
* BAD：耐オゾン性、耐候性

HNBR

Hydrogenated nitrile butadiene rubber ( HNBR / HSN )

水素化ニトリルゴム（HNBR）は、水素としてニトリルゴムの水素鎖を飽和させて獲得した一種の合成ポリマーです。

HNBRは、標準的なニトリルゴムよりも極めて良好な熱、オゾン、化学品に対する抵抗性と機械的性質を持っています。
しかし、NBR比価格が非常に高価です。

HNBRは、自動車や石油工業で幅広く応用されており、普通はNBRとFPMの中間領域で使用されます。


*最大使用温度150°C
*最低使用温度-40°C
* GOOD：耐オゾン性、耐老化性、耐油性、耐摩耗性
* BAD：耐酸性、ケトン類、エステル

CR

Chloroprene rubber

CRはクロロプレン（2-chlorobutadiene）のポリマーであり、一般的なゴムとは異なり、耐候性、耐薬品性が良く難燃性があります。
他にも気体透過性が小さく、接着力（ゴム系接着剤で作ったときの）が強い点など、他のゴムでは見ることができない特徴を持っています。
価格はSBR EPDMなど一般のゴムと比較するとかなり高い方です。

特性上、耐屈曲性が良くダイヤフレムやブーツなどの用途に主に使われています。 DuPont社のネオプレン商標がCRの代名詞のように使われています。


*最大使用温度は100°C
*最低使用温度-30°C
* GOOD：耐候性、耐オゾン性、耐屈曲性、難燃性
* BAD：鉱油系耐油性

IIR

Isobutylene isoprene rubber ( Butyl )

ブチル（Butyl）ゴムで名称され、EPDMと同様に、優れたオゾン、耐老化性、耐候性、電気特性を備えています。
ブチルゴムの特性は、低水透過性と高い振動吸収性です。
各種気体の透過性が極めて小さく、空気の透過性は、天然ゴムの1/10です。自動車チューブ、電線被覆などに多く使用されています。


*最大使用温度120°C
*最低使用温度-40°C
* GOOD：耐候性、耐オゾン性、耐酸性、耐アルカリ性
* BAD：耐油性

AR

Acrylic rubber ( ACM / ANM )

アクリル酸アルキルエステルが含まれているポリマーの総称です。旧型と新型で分かち合う、矩形は塩素が含まれているACM（アクリル酸アルキルエステルとアクリロニトリルの共重合体）とANMがあります。
ポリアクリレートゴムとも呼ばれており、略してARと呼ばれます。

アクリル（AR）ゴムは、機械的強度とゴム弾性はNBRより著しく落ちますが、耐油性があり、私の酸化、耐熱性などがNBRより優れているため、主に自動車用トランスミッションシールに使用されます。

ACMは、分子構造中に二重結合がなく、酸素によって容易に劣化しません。しかし、熱水分によって加水分解が起こり耐寒性もあまり良くありません。また、加工が難しく、価格が高価です。
オイルシールとして使用されますが、強度不足とゴム弾性が不足して油圧運動用シールとしては適していません。


*最大使用温度160°C
*最低使用温度-10°C
* GOOD：耐オゾン性、耐油性、耐熱性
* BAD：耐水性、低温屈曲性、耐薬品性

FKM

Fluorocarbon rubber ( FKM / FPM / VITON )

FKM（フッ素ゴム）は、ASTM International標準D1418に定義されたフッ素エラストマー材料スイートです。 ISO / DIN 1629規格によるFPMと同じです。
FKMは、米国デュポン社が開発したフッ素ゴムです。 VITONゴムでもっと知られています。

フッ素ゴムは、ゴム材料の耐熱性が最も優れた材料として耐油性、耐薬品性などがすべて優れています。しかし、価格が高く、耐寒性が少し低下します。
アンモニアにも脆弱な面があります。そして伸びと弾性が若干不足しています。
主に航空機、ミサイル、ロケットなどの燃料系統、油圧系統のパッキン、ガスケット材料などに広く使用されています。


*最大使用温度200°C
*最低使用温度-25°C
* GOOD：耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性、耐油性
* BAD：耐アルカリ性、ケトン類、

SI

Silicone rubber ( SI / Q / MQ / VMQ )

シリコーンゴムは、どのような形の他のエラストマー材料とも比較することができない安定した化学構造を有しており、腐食性がなく、酸化されていない化合物として耐熱性、耐寒性、電気絶縁、化学的安定性、光沢のある性、豊富な弾性など様々な特性を備えています。

また、ガスや展開の透過率が大きくなります。
空気の透過率は、ポリエチレンの約100倍、一般合成ゴムの10〜20倍の値を示し、化学的合成、反応とCOMPOUNDING技術により自由に物理的、電気的特性（秒絶縁、超耐熱、超難など）を付与するできる先端素材です。
しかし、引裂強度が弱く、耐摩耗性が低下する欠点があります。

シリコーンゴムは、ゴム材料中で使用可能温度の範囲が最も大きくなります。また、米国の食品医薬品局のFDAが承認した食品加工設備と機器に適用可能な材料でもあります。
主に航空機、ミサイル、ロケットなどの燃料系統、油圧系統のパッキン、ガスケット材料などに広く使用されています。


*最大使用温度250°C
*最低使用温度-95°C
* GOOD：耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、弾力性、絶縁性、難燃性、非毒性
* BAD：耐油性、引裂強度、耐摩耗性、永久圧縮縮み率

PU

Polyurethane rubber ( PU / AU / EU )

加工が可能なポリウレタンゴムは二種類に分けられます。
一つは、ポリエステルウレタン（AU）であり、他の一つは、ポリエーテルウレタン（EU）です。
AUタイプのウレタンは、極めて良好な耐油性、耐燃性と耐溶剤性を持っているが、水によって浸食されます。
EUタイプのウレタンは水によって浸食されず、ニトリルゴムあるいはHNBRと比較すると良好な耐燃性と耐油性があります。

ウレタンは、一般的に機械工業で使用され、特に、比較的高い耐摩耗性と比較的高い強度の材料に使用されます。


*最大使用温度80°C
*最低使用温度-40°C
* GOOD：耐候性、耐摩耗性、耐屈曲性、引裂強度
* BAD：耐薬品性、耐熱性、弾性

CSM

Chlorosulfonated polyethylene rubber ( Hypalon )

Hypalon（ハイファ論）は、クロロ切っスルホン化ポリエチレン合成ゴムの登録商標です。
耐候性、耐オゾン性、耐薬品性に​​優れており、難燃性を持って耐熱性も良好です。また、長期間の外部露出されても簡単に変色されず、明るい色を維持します。
配合に基づいて、優れた機械的特性、高い引張強度、耐摩耗性を得ることができます。


*最大使用温度130°C
*最低使用温度-25°C
* GOOD：耐候性、耐摩耗性、難燃性、耐オゾン性、耐薬品性、私の変色性
* BAD：圧縮縮み率、低温油性、耐熱性

BR

Polybutadiene Rubber

Polybutadiene Rubber（BR）は、1,3-butadieneを溶液重合して製造した単重合体としてcis-1,4、trans-1,4、viny1構造の3つの組み合わせを持っており、cis-1,4の含有量に応じてHigh cis BR（HBR）とLow cis BR（LBR）に分類されます。

色が透明です。また、発熱が少なく、耐摩耗性と反発弾性に優れ、動的性質があります。
天然ゴム、SBRのように、最も汎用的なゴムであり、タイヤ、ベルト、ホース、靴、ゴルフボールなどに使用されます。


*最大使用温度90°C
*最低使用温度-45°C
* GOOD：耐摩耗性、反発弾性、高透明性
* BAD：耐油性、耐オゾン性